2007年度 医用中毒 講義末 大槻領域
1 以下のグラフは平成17年度食中毒の原因物質「事件数」および「患者数」を示したものである。正しいのはどれか。
a 「A」は加熱予防が出来ない。
b 「A」ではELISA法で原因を同定する。
c 「B」は生鶏肉が原因となりやすい。
d 「B」は嫌気性菌である。
e 「C」で死亡例は無い。
2 2007年4月27日のニュースである(Yomiuri Onlineより転載)。
「名古屋市食品衛生課は25日,北区黒川本通の飲食店「萬才屋(まんざいや)」で13日に食事をした15人が,下痢や腹痛などの食中毒症状を訴えたと発表した。13日に会社の宴会で同店を利用した1グループ32人のうち,20~70歳代の男女計15人が15日午前零時ごろから症状を訴え,うち7人は診察を受けた。全員快方に向かっている。15人は,鶏刺し盛り合わせなどの鶏コース料理を食べたという。」この事件の原因物質について正しいのはどれか。
a サルモネラ属菌
b O157
c カンピロバクター
d 黄色ブドウ球菌
e 腸炎ビブリオ
3 以下の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。
|
原因物質 |
毒素/原因成分 |
備考 |
a |
ボツリヌス |
神経毒 |
冬季に多い |
b |
腸管出血性大腸菌 |
シガ毒素 |
3類感染症 |
c |
ウェルシュ菌 |
エンテロトキシン |
給食病 |
d |
二枚貝 |
アマトキシン |
神経伝達阻害 |
e |
ベニテングダケ |
ムスカリン |
急性アルコール中毒様精神症状 |
4 食品保健について正しいのはどれか。
a 食品安全委員会は厚生労働省の下部組織である。
b 食品安全委員会の職務はリスク管理である。
c 特定保健用食品の例に,クロレラ・ローヤルゼリーなどがある。
d HACCPは一生涯摂取しても危険のない1日量で表示する。
e ポジティブリスト制度は食品に残留する農薬・飼料添加物等が対象である。
5 食品の安全に関する諸問題について正しいのはどれか。
a 「そば」は食品衛生法に基づき表示の義務がある。
b BSEのプリオンの検出はPCRで行う。
c リスクコミニュケーションとは動物実験による食品の安全性評価である。
d ADIに1/100の安全率を乗じてNOAELを設定する。
e 医師による食中毒患者の届出は任意である。
|